クラレの真ん中(ハート)

クラレの真ん中にあるのは、人。
一人ひとりの社員の中にあるハート。
素材のチカラで、もっと地球、人間、社会に貢献したい
というたくさんの思いです。

「食品ロスを、素材のチカラでなくしたい」

入社2年目、研究開発を担当している松本麻衣です。
私の真ん中にあるのは「食品ロスを、素材のチカラでなくしたい」という思い。

いま、食料が捨てられる「食品ロス」は大きな社会問題となっています。その量は世界中で1年になんと13億トン。 人が消費するために生産された食料の1/3に相当する量とも言われています。

「食品ロス」の原因のひとつは、食べられる前に消費/賞味期限切れになってしまうということ。この問題を解決するアプローチの一つに「パッケージのバリア化」があります。

食品を腐らせたり、劣化させたりするひとつの要因は酸素。そのため、パッケージの中に酸素が入らなければ、中の食品の品質をより長く保ち、捨てられる食品を減らすことができるのです。

そこで役立つのが、酸素を通しにくい“ガスバリア性”を持つ素材。クラレは、<エバール>というプラスチックで最高レベルのバリア材を世界に提供しています。マヨネーズのボトルや、ゼリーのカップ、香辛料のチューブ、削り節のパックなど、身近にあるさまざまなパッケージに実はすでに使われていて、食品を守っています。


最近ではコンビニのお惣菜のトレイにも採用され、食品添加物に頼ることなく消費期限を伸ばして食品ロスの削減に貢献しているんですよ。

自分の仕事で、食品ロスの問題を解決したい。そんな目標を胸に、私はバリア材の研究を進めています。

クラレの真ん中(ハート)を社員の方々に
語ってもらいましょう!

「食べられずに捨てられる穀物をなくしたい」

~新興国の食品ロス削減~

山本喜雄

クラレアジアパシフィック
テクニカルサービスマネージャー

<エバール>を使ったバリア性の高い袋は、近年、アジアの新興国などで新しい使われ方をしています。それは、トウモロコシの種や米、コーヒー豆などの「穀物保存袋」という用途。

一見、ただのポリエチレンの大きな袋にしか見えませんが、<エバール>を使った袋は、収穫後の保管中の問題であるカビ、虫、湿気から穀物を守って貯蔵寿命を延ばします。穀物の呼吸で袋内の酸素が減って二酸化炭素は増えますが、<エバール>が袋の外からの酸素侵入を抑制して低酸素状態を維持するので、虫の発生を防ぎ、同時に酸素による穀物の劣化や品質低下も防ぎます。

従来の袋だと、保管や輸送中に4分の1程度の穀物が傷んで捨てられることもありました。<エバール>の穀物保存袋は、特別の機械や薬品を使うことなく、低コストで穀物の長期貯蔵が出来るので、アジアの農業従事者の人たちもとても喜んでくれています。

彼らの笑顔を見ると、素材のチカラで人や社会を幸福できることはたくさんある、と実感しています。

<エバール>について

「世界の環境問題にも、新素材開発で応えたい」

~バイオマス由来バリア材~

守能祐季

倉敷事業所 エバール研究開発部
研究員

世界的な環境問題への意識の高まりから、環境に優しいパッケージへのニーズが高まっています。今、私の研究している<プランティック>は、でんぷんを主成分とした新しいバイオマス由来のバリアフィルム。

<エバール>と同じように酸素をブロックするから、食品の消費/賞味期限を延長して、食品ロスの削減に貢献します。加えて、でんぷんを熱水で溶かすことで分別やリサイクルがしやすく、コンポスト化もできるので“サステナブルパッケージ(持続可能な容器)”の実現にも役立ちます。すでにオーストラリアで食肉の包装に採用されるなど、普及が進んでいるんですよ。


パッケージは様々な役割を持ち、今や私たちの暮らしに欠かせないものになっています。けれど、中身が使われた途端に不要なものとなり、ゴミとして捨てられます。そのため、十分な機能に加え、地球環境への負荷が小さいパッケージの開発が求められていると感じています。

持続可能な社会の構築に寄与する素材の開発に、引き続き携わっていきたいですね。

<PLANTIC(プランティック)>について