「食べられずに捨てられる穀物をなくしたい」
~新興国の食品ロス削減~山本喜雄
クラレアジアパシフィック
テクニカルサービスマネージャー
<エバール>を使ったバリア性の高い袋は、近年、アジアの新興国などで新しい使われ方をしています。それは、トウモロコシの種や米、コーヒー豆などの「穀物保存袋」という用途。
一見、ただのポリエチレンの大きな袋にしか見えませんが、<エバール>を使った袋は、収穫後の保管中の問題であるカビ、虫、湿気から穀物を守って貯蔵寿命を延ばします。穀物の呼吸で袋内の酸素が減って二酸化炭素は増えますが、<エバール>が袋の外からの酸素侵入を抑制して低酸素状態を維持するので、虫の発生を防ぎ、同時に酸素による穀物の劣化や品質低下も防ぎます。
従来の袋だと、保管や輸送中に4分の1程度の穀物が傷んで捨てられることもありました。<エバール>の穀物保存袋は、特別の機械や薬品を使うことなく、低コストで穀物の長期貯蔵が出来るので、アジアの農業従事者の人たちもとても喜んでくれています。
彼らの笑顔を見ると、素材のチカラで人や社会を幸福できることはたくさんある、と実感しています。
<エバール>について