クラレの真ん中(ハート)

クラレの真ん中にあるのは、人。
一人ひとりの社員の中にあるハート。
素材のチカラで、もっと地球、人間、社会に貢献したい
というたくさんの思いです。

「素材の力で強い街をつくりたい」

入社9年目、繊維資材事業部営業職の原田翔太です。僕の真ん中(ハート)にあるのは、「素材の力で強い街をつくりたい」という思いです。

近年、自然の猛威が僕たちの暮らしを大きく揺さぶることが増えて来ている。そう感じているのは僕だけじゃないはず。強い街づくりをすることで少しでも役に立てたら、と思っているんです。

そのとき、チカラを発揮する素材の一つがビニロン。ビニロンは1950年にクラレが世界で初めて事業化した国産初の合成繊維。未来技術遺産にも登録されています。
もともとは学生服などの衣料品を中心として活躍したビニロンですが、70年の歴史の中で用途を拡げ、現在は工業や産業の分野で幅広く使用されています。コンクリートの補強用途もその一つなんです。

コンクリートって、硬いけれど実はもろいって知ってました? しかし、そのもろさを持ったコンクリートにビニロンを混ぜることでぐっと粘り強くなるんです。耐久性の向上や耐震補強、ひび割れや剥落の防止などに役立ちます。トンネルや橋、鉄道の道床、法面補強などで使われ、構造物の長寿命化に貢献。ライフサイクルコストも削減できるんです。

コンクリートって、硬いけれど実はもろいって知ってました? しかし、そのもろさを持ったコンクリートにビニロンを混ぜることでぐっと粘り強くなるんです。耐久性の向上や耐震補強、ひび割れや剥落の防止などに役立ちます。トンネルや橋、鉄道の道床、法面補強などで使われ、構造物の長寿命化に貢献。ライフサイクルコストも削減できるんです。

ビニロンを混ぜたコンクリートを使用することで、安心安全な構造物が増えていく。それはつまり、僕たちが安心して生活できる強い街づくりにつながっていく。一つでも多く、ビニロンの活躍の場を提案して、強い街づくりで社会に貢献できるよう、日々奔走しています。
同時に、自分自身も強くなるべく、ジムやランニングで鍛えている今日この頃です。

クラレの真ん中(ハート)を社員の方々に
語ってもらいましょう!

「ビニロンってすごいんです」

〜幅広い分野で活躍する素材〜
ビニロンロープとビニロン生地
オイルブレーキホース
アルカリマンガン乾電池とセパレーター用ビニロン紙

飯塚瑛子

繊維資材事業部 東京原料資材部

ビニロンは1950年にクラレが世界で初めて事業化した国産第一号の合成繊維です。当社はこのビニロンを原料のポバールという合成樹脂から一貫生産しているんです。このビニロン、開発当初は学生服や海苔網・ロープなどに使用されていましたが、そのユニークな特性を生かして活躍の場を拡げています。

ビニロンロープとビニロン生地

では、そのユニークな特性ってなんでしょうか? ビニロンは強度が高い繊維です。加えて、低伸度(伸びにくい性質)、耐候性(紫外線耐久性)、耐薬品性(アルカリ、各薬品への耐性)、ゴムやセメントとの接着性に優れるなど、様々な性質を持っているんです。こうした特徴を活かして、現在では主に工業や産業用途で幅広く活躍しています。身近な例をいくつかご紹介すると、その強度を活かして自動車のオイルブレーキホースに使用されています。高強度で伸びにくいビニロン糸を編み込んだ補強層がゴムと強固に接着し、自動車の安全に役立っています。また、アルカリマンガン乾電池の中にもビニロンが使われているんです。ビニロンを紙状にしたビニロン紙が、正極と負極を分ける”仕切り”として、世界中で生産されるほぼ全てのアルカリマンガン乾電池に入っています。ここでも、ビニロンの高強度や耐薬品性といった特性が生かされています。その他にも、衣料や雑貨、農業や漁業、土木・建築等の幅広いフィールドでビニロンは活躍しているんです。

オイルブレーキホース
アルカリマンガン乾電池と
セパレーター用ビニロン紙

ビニロンは2020年で事業化から70周年を迎えました。長い歴史の中で様々な用途が開拓されてきました。この先も既存の用途は勿論のこと、変化していく社会で求められる新たな用途を提案し、産業や人々の暮らしの発展に貢献していけるよう、努めていきたいです。

「安心安全な建物を目指して」

〜アスベスト代替としてのビニロン〜
ビニロン
コンクリートに混ぜられたビニロン

堀越敬史

岡山事業所 産資開発部

ビニロンは建設用途において、コンクリートを補強する目的で使われています。FRC(Fiber Reinforced Concrete)用ビニロンとも表現しますが、これはビニロンを4〜6mm(数mm~数十mm)程にカットしたものが代表的です。このビニロンをセメントやコンクリート、モルタルに混ぜて使用します。FRC用ビニロンが混ざることにより、板材や柱、壁などが割れにくくなるなど、強度を高めたり、粘り強くすることができるようになり、インフラの整備や防災に使用されています。

ビニロン

ビニロンは、繊維補強用途でアスベスト代替としても注目されています。アスベストとは石綿とも呼ばれる極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強いという特性から、古くから建材などに使用されてきました。しかし、吸入による深刻な健康被害が問題となり、欧州では1980年代初頭から使用禁止が進み、日本でも2006年に全面禁止となりました。このような状況下で、強度が高く、セメントとの接着性が良いこと、アルカリに強くセメントと混ぜても劣化しないことなどの特性をもつビニロンが注目され、アスベスト代替繊維の一つとして世界中で使用されてきました。もちろん、ビニロンは人体に吸入されないサイズなので、安全性に優れています。まさに、安心安全な建物づくりに貢献しているのです。

コンクリートに混ぜられたビニロン

現在、高度経済成長期に集中的に整備された道路橋やトンネルなど、建造物の老朽化が急速に進むことが懸念されています。それらの補修用途は勿論ですが、新たに建設される建物にもビニロンを活用することで、人々が安心して生活できるインフラ整備の一助を担っていきたいです。