クラレの真ん中(ハート)

クラレの真ん中にあるのは、人。
一人ひとりの社員の中にあるハート。
素材のチカラで、もっと地球、人間、社会に貢献したい
というたくさんの思いです。

「安心して、深呼吸できる空気をつくりたい」

ふだんは目に見えない、だから気づきにくい空気という存在が、どれだけ人間にとって大切なものなのか。活性炭の研究をしている私も、改めてそのことを感じています。
入社12年目、片山裕子です。
だからこそ、「安心して、深呼吸できる世界をつくっていく」それが、私の胸の真ん中にある、強い思いです。

活性炭って何だろう?って思った人もいますよね。実は皆さんの身の回りでも、色々な場所で使われているんですよ。例えば、冷蔵庫の脱臭剤や家庭用浄水器のカートリッジ、空気清浄機やエアコンの脱臭フィルター・・・そう、あの黒いやつです。

「あっ、炭?」、って思った人は鋭い! 
ご存知のとおり、炭は木材などを加熱して作られ、昔から臭い取りや水の浄化など、不純物の吸着素材として利用されていますよね。炭の表面や内部を詳しく見ると微細な孔がたくさんあって、不純物がその微細な孔に入って出られなくなる(不純物が吸着される)から、水や空気がきれいになるんです。

活性炭は、炭よりも高温で加熱処理されて製造される“炭”。無数の微細孔ができるので、より多くの不純物を吸着することができます。
また、さまざまな処理を行うことによって、吸着する物質を選べるようにもできるんです。

今、私がいちばんチカラを注いでいるのが「大気汚染の防止」。空気を汚す主な原因は、車の排気ガス、工場や発電所のけむりなどに含まれる有害物質です。
活性炭でそれらを取り除くことで空気を汚す原因を無くし、もっと空気がきれいな世の中にしたい。みんなが思いっきり深呼吸できる世界が拡がることを目標に、研究を続けます。

クラレの真ん中(ハート)を社員の方々に
語ってもらいましょう!

「活性炭って実はすごいんです」

~日々の暮らしからエネルギー分野まで~

佐野 桂一

炭素材料事業部 海外営業部 CMS課

活性炭は、原料となるヤシ殻や瀝青炭、木材などを高温でガスや薬品と反応させて作られます。その製造工程でできるナノメートル単位の微細孔によって、気体や液体に含まれる特定の物質を選択的に分離、除去、精製する機能が発揮されます。

細孔は活性炭内部に網目状に構成され、その広い表面積(活性炭1 gあたり500~2500㎡もあります!)によって多くの物質を吸着することができます。この細孔を生成させる工程は“賦活”と呼ばれ、文字通り細孔により“活性”を付与された炭を“活性炭”と言います。クラレグループは高い製造技術で細孔をコントロールし、さまざまな物質を吸着できる活性炭を製造しています。

活性炭が活用される分野は、浄水場や排水処理、家庭用浄水器、食品・飲料精製などの水処理関連、工場やごみ焼却場の排ガス処理や空気清浄器などの空気処理関連です。さらには、エネルギー関連分野として、キャパシタなどの電材用途、加えて化学や食品業界などで使用される窒素ガス分離装置でも活性炭は活躍しています。

クラレグループは1965年に活性炭の製造・販売を開始しました。そして、2018年3月に活性炭世界最大手メーカーのカルゴン・カーボン社と一緒になって、世界最大の活性炭メーカーになりました。互いの強みを生かして、活性炭の新たな価値を生みだしていきたいと考えています。

「みんなにきれいな空気を」

~人々の健康や快適を守る~

神保 浩太郎

炭素材料事業部 国内営業部 機能商品課

活性炭は、古くから大気汚染などの原因となる物質の吸着除去に用いられてきました。

身近なところでは、室内の空気の浄化です。活性炭は建築材や自動車の部品等から発生する、人体に有害なVOC(揮発性有機化合物)や臭気を取り除くことができます。空間の空気をきれいにし、人々の生活の快適さや健康に貢献しています。

また、活性炭は環境問題への取り組みとしても注目を集めています。その一つが排ガスからの水銀除去。地球的規模での水銀汚染防止を目的に制定された「水銀に関する水俣条約」に基づき大気汚染防止法が改正され、水銀の大気への排出に関する規制が始まりました。ごみ焼却炉や石炭火力発電所の排出ガスも対象となっており、対策が急務となっています。

クラレグループでは、化学物質添着技術を応用して水銀吸着用に最適化した粉末活性炭を開発しました。排ガス中に吹き込んで水銀を効率的に吸着させることで、排ガスを害のないものにしています。